天パのコーギー

愚痴だったり、嬉しかったことだったりを書いていきます。

シンエヴァ感想

お疲れ様です。最近別部署の先輩が辞めることを知り心底羨ましい天パのコーギーです。

遅ればせながらシンエヴァを見てきたんでその感想を書いていこうと思います。

がっつりネタバレしてますんでそこだけご注意をお願いします。

 

私が初めに抱いた感想は、本当に終わってしまうんだなというものだった。

終盤のシーンでは旧劇場版のラストである海岸らしき場所でアスカとシンジがお互いの心中を語り、ゲンドウが初めて自らの心情を吐露し目的を語った。

そして最後のシーンではさよなら全てのエヴァンゲリオンと言い初号機からネーメジスシリーズまで槍を突き立ててエヴァから脱却し新しい世界へと駆け出していく。見る前からこれで終わりだということは分かっていたことだが、心のどこかで次に繋げるような終わり方になるんではないか、庵野監督はもうエヴァを作らないかもしれないけど誰かが引き継げるような形で終わるんじゃないかと思っていた。

しかし蓋を開けてみるとエヴァそのものがなくなってしまい、シンジたちは歳を取り大人になってしまう。旧劇場版を見ては意味のわからないラストに何とか意味を見出そうと考察サイトを回ったり、アニメバージョン何度も見返した。新劇場版Qを見てこれまた分からん話に頭を悩ました。そんな時間が楽しかった、分からん分からん言いながらも考えている時間が楽しかった、そんなエヴァエヴァンゲリオンとして明確に終わった。

映画としては当然面白かった。黒波が第3村の住人と生活しながら心を通わせていく様は綾波史上一番可愛く(私的)、2号機と8号機がネルフ本部に降下していくシーンやヴンダーが戦艦を使い捨てにしたミサイルを放ったところなどは興奮で心が震え、ミサトさんが髪をかきあげ決死の特攻で槍を届けるシーンは思わず涙を滲ませた。理解できない単語やシーンはあるが概ねすべての自称に説明がなされた。エヴァの終わりとしてはこれ以上ないものであろう。現に見た人の殆どが絶賛している。それでも私の胸の中には寂しさが残るのだ。きっとその寂しさはエヴァが終わってしまうというものだけではなくそれに付随する思い出も含まれているのだろう。

 

私はこの映画を見て感じたことがある。

劇中ではシンジくんはエヴァを捨て、アスカ、レイ、カオルくんに最後の別れを告げてマリと共にエヴァのないあたらしい世界にかけていく。これは私たちの現実とリンクしているのではないかということだ、私たちも各個人に思い入れのあるキャラにさよならを告げあたらしい世界、それぞれの現実へと踏み出してくれというメッセージではないのだろうか。その証拠にシンジくんは駅を出るとそこは実写の世界だった、これは映画を通して私たちに現実に足を踏み出してくれ、それぞれの道に進んでくれというメッセージだと感じた。

ならば、私は足を踏み出し現実に向かおう。

寂しさもあるがそれを飲み込み、働き、大切な人と共に現実を歩もう。

きっとみんなそうやって大人になっていくのだ。